マッスルマニアのプロの資格を得て、今後の活躍が期待される宮野成夫選手。彼のビデオシリーズ第2弾となる『オーバー・ザ・リミット』がついに発売された。今後、マッスルマニアのプロとして活躍していくにはさらなる筋量アップが求められるところだが、彼は現在、どのようにトレーニングを工夫し、どのような食事、およびサプリメントプログラムで海外の強豪たちと闘おうとしているのかをこのビデオで知ることができる。また、カリフォルニアの様々なゴールドジムが見られるのも、このビデオの楽しみ方のひとつだろう。
 まず、ゴールドジム・レドンドビーチでの脚のトレーニング。現在、膝を痛めているということもあり、高重量のスクワットやレッグプレスができないため、レッグエックステンションに重点を置き、この種目から開始する。続いてレッグプレス。ここで彼が使うレッグプレスマシンは、あまり日本のジムには設置されていない種類のもので、マシンの動きが「腰や膝への負担を軽減してくれる」とかなりお気に入りの様子だ。スクワットマシンでは、「きつい・・・」と思わずしゃがみ込むシーンも見られる。大腿四頭筋を締めくくるシシースクワットは、やり方がかなり独特である。みなさんも自分に効くかどうかビデオを見ながら実践してみてほしい。ハムストリングスではライイング・レッグカール、スタンディング・レッグカールを行なう。
 2日目はゴールドジム・シルマーで胸と上腕二頭筋のトレーニング。胸の場合、通常3〜4種目を選択して行なっている。今回はハンマーのマシンプレスからトレーニングを開始。続いてダンベルプレス、ケーブルクロスオーバー、ディップスと続く。トレーニング中やトレーニングの合間のポージングで見せてくれる、胸を縦横に走る太い血管が圧巻である。上腕二頭筋のトレーニングでは、様々なジムを見て回っている宮野氏が初めて目にするカールマシンが設置されており、試しに使ってみたところ、未だかつてないほどの刺激が得られ「これは効く!」「2セットで十分!」「もう顔も洗えない!(つまり肘が曲がらないほど効いた)」と大絶賛。あまりにも1種目目で効き過ぎてしまったためか、次のケーブルカールでは、めまいを起こすほどの大苦戦。ディセンディッグセットとパーシャルレップスを使って、何とか上腕二頭筋のトレーニングを終えた。
 自炊のシーンに移る。このビデオはアメリカで撮影されたものだが、できるだけ日本でどんな食事をしているのかを可能な限り紹介してくれる。以前は主なタンパク源は鶏肉だったが、ここ数年は牛肉をメインにしている。そのせいか、以前よりも筋量が残せるようになったと宮野選手自身語っている。サプリメントについても紹介してくれる。特にプロテインの摂取量はかなり多く、1kgのホエイを1週間程度で消費してしまう。その他グルタミン、クレアチン、アミノ酸、ビタミン・ミネラル剤をどれくらい、どういうタイミングで摂取しているのかを詳しくアドバイスしてくれる。
 続いて、メッカ・オブ・ボディビル、ゴールドジム・ベニスでの背中のトレーニングである。まず、アンダーグリップでのラットプルダウンからトレーニングを開始し、ワイドグリップでのロー・プーリー・ローイング、ローイングマシン、ワンハンド・ローイングを行なう。ベストコンディションだけに、背中にも血管が走っているのがわかる。ストライブ社製のローイングマシンは、重量を変えなくてもカムの位置を変えるだけで刺激に変化を与えることができるということで、宮野選手も気に入って使っているマシンである。ワンハンド・ローイングは最近フォームを変えたそうだ。フォームだけを見るとキックバックに近い感じがするが、今までにない刺激を得ることができるようになったと語っている。最後にハンマーのローイングマシンで背中を締めくくる。
 ゴールドジム・クレセンタバレーでは肩と上腕三頭筋のトレーニング。まず肩から。インクラインベンチにうつ伏せになった状態でのリアレイズ、スタンディング・サイドレイズを行なう。いずれもレップス数はかなり多めで、フルレンジができなくなってからもパーシャルで続けるようにしている。マシン・ショルダープレスでは肩の前部を鍛える。上腕三頭筋はディップスマシン、ライイング・エクステンション、プレスダウンを行なう。ライイング・エクステンションでは、自分の弱点を克服するためにフォームの工夫を行なっている。
 宮野選手は最後に、「自分の身体の発達に合わせてトレーニングも変えていくべきだ」と述べている。前作同様、この『オーバー・ザ・リミット』も初級者から上級者まで参考になるように仕上がっている。
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