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フリーキーな筋肉、超人的な筋力、そして究極のトレーニング強度・・・。3度のミスターオリンピアに輝いたロニー・コールマン(2001年のオリンピアで優勝すれば4回目。たぶん優勝するであろうが・・・)の『ザ・アンビリーバブル』を見たあと、諸君らは間違いなくジムに直行するはずである。何しろ、血が騒ぎ、トレーニング意欲は頂点に達し、いても立ってもいられなくなるからだ。このビデオにはロニー・コールマンの驚異的なフィジークを作り上げた様々なトレーニングの秘密が隠されている。諸君らは間違いなくそれを“試したい!”と思うはずである。
![]() テキサス州アーリントンにあるロニー・コールマンの“拷問室”はメトロフレックスジムだ。この場所で、2000年9月に撮影が開始された。メトロフレックスジムは一般の人が通う“フィットネスクラブ”なんかとはわけが違う。ジムのオーナーであるブライアン・ドブソンはジム内にハードロックやラップミュージックを響かせて、完璧なまでにハードコアなトレーニング環境を作り上げた。儲けなんか一切度外視し、ハードコア・ボディビルダーたちのためだけにこの空間は存在しているのだ。事実、ブライアン・ドブソンは、1989年に初めてロニーに出会ったとき、ロニーがボディビルダーとしてコンテストに出場するつもりがあるならば、ジムへの登録費、利用料をすべてタダにしてやると宣言したのだ。つまり、ブライアンは既にロニーの素質を見抜き、惚れ込んで、彼の素質を存分に開花させてみたいと思ったわけだ。そして、ロニー・コールマンのフィジークはそんな環境の中で生まれたのである。 どうハードコアなのか。例えば、ロニーはセットの終わりで負荷にしていたダンベルやバーベルを何のためらいもなく床にガシャーン!と落とすのである。というか、そこまで追い込んでいるため、静かに置くということができないわけだ。どうだ?ほとんどのジムなら「おい、キミ!建物を壊す気か!?第一、周りに迷惑だろうが!」と一喝されるはずである。しかし、メトロフレックスジムではそれも“あり”なのだ。ロニーがトレーニングしている間は、何が起ころうが、誰も一切の邪魔をしないのである。ロニーのバリバリのハムストリングスを作り上げたランジも、実際にビデオの中で見ることができる。テキサスの強烈な日差しを受けて、ロニーは84kgのバーベルを肩に担ぎ、ジムの隣にある駐車場に場所を移す。ウォーキングランジを行なうためだ。外であってもロニーは容赦しない。ガンガンにランジを行なったあと、ロニーは駐車場のコンクリートの上にバーベルをたたきつけるのである(キャー!)。 ロニーの扱う重量はいつだって強烈に高重量だ。いかなるトップレベルのボディビルダーだって、あそこまで重い重量は使わない。ロニーがいかに怪力の持ち主であるかについては、次の記録で知ることができるはずだ。 デッドリフト365kg×2レップス、フロントスクワット265.4kg×4レップス、Tバーローイング265.4kg、ベントオーバー・ローイング224.5kg×9レップス、ショルダープレス142.9kg×12レップス、ダンベルベンチプレス90.7kg×12レップス・・・。 ビデオにはそんな調子で肩、背中、上腕二頭筋、脚、胸、上腕三頭筋のワークアウトを行なうロニーが映し出されているのである。究極の素質と、信じられないほどの努力が組み合わさると、ロニー・コールマンができあがる。私たちはまさに“アンビリーバブル(信じられない)”ビデオを見ることができるのだ。 2000年オリンピアの5週間前から開始された撮影は、143kgだったオフシーズン中のロニーの身体が129kgまで徐々に絞れていく様子をも映している。毎日2回、朝の7時と夜中にトレッドミルを漕ぎ、勤務中でもきちんと食事が摂れるように弁当持参でパトカーに乗り込むロニー・コールマン。そうやって、少しずつ少しずつ絞っていくわけだが、体重が落ちたからといって、ロニーの怪力はオフシーズン中とまったく劣るところがないのだ。相変わらず溢ればかりの筋量と、恐怖すら覚える怪力ぶり、それでいて信じられないほどのコンディションを私たちは目の当たりにすることになるのである。 トレーニング以外にも、有り余る筋量を作り上げたロニーの食事、バリバリにするための方法、アーリントンで警察官をするロニーの仕事風景、家族、自慢の愛車などが収録されたロニー・コールマンの『ザ・アンビリーバブル』は究極のトレーニングを追求する人たちにとって必見である!■ (by Jason Mathas) |