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進化したプロテイン観
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| プロテイン・サプリメントの中で現在、主流となっているのはホエイを原料とした「ホエイ・プロテイン」だ。しかし、最近ではカゼインを原料としたプロテインも発売されるようになり、どちらのほうが優れているのか論議されるようになってきた。ホエイもカゼインも、牛乳から作られるものだ。 フランスでこの度、ホエイとカゼインを比較する実験が行なわれた。それによると、こちらがあちらよりも優れているというのではなく、それぞれに非常に大きな長所があることがわかったのだ。ホエイもカゼインも乳製品から作られたものではあるが、どちらを摂るかによってまったく異なった反応を示すことがわかったのである。それぞれの特徴をよく理解すれば、諸君らの目的に合わせて十分使い分けることができるはずだ。 焦る諸君らの気を揉ましても仕方あるまい。結果を先に述べておくと、ホエイもカゼインも筋肉を作るという役割においては代わりはない。ただ、どう作るかである。実験の結果わかったことは、一方はアナボリック効果をもたらし、もう一方はアンチカタボリック(異化抑制)効果をもたらしてくれるのである。 タンパク質は筋肉を作る直接的な原材料である。だからこそボディビルダーたちはプロテイン・サプリメントを摂取し、できるだけ筋肉を発達させるためにタンパク質を多量に補充してきた。ところが、昔の研究者たちはそうは見ていなかった。平均的な生活を送る一般人と同程度の量を摂取しておけば、筋肉のサイズアップを図るボディビルダーであろうとタンパク質の摂取量は十分であるというのが昔の研究者たちの見解であった。 |
やがて研究が進むにつれて、ウェイトトレーニングを行なうとタンパク質の体内での需要量が高まるということがわかってきた。
ボディビルダーたちがタンパク質を欲しがるのではなく、トレーニングを行なっている身体がそれを欲しがるのである。 そのことがわかると、多くの研究者たちはこれまでとはまったく逆の主張をするようになった。つまり、ボディビルダーたちは一般の生活を送っている人たち以上のタンパク質を摂取する必要があるというわけである。 最近では、筋肉の直接的な原材料であるタンパク質が、筋肉を作る上でもっと重要な役割を担っているということが研究者たちの間で注目されるようになった。これまでに私たちはタンパク質だけでなく、数々の体内ホルモンが筋肉を作る上で重要であるという認識を持っていた。ところが、タンパク質さえ十分であれば、ホルモンの存在がなくても、あるいは極端な話、トレーニングを行なわなくてもある程度の筋発達が得られるという研究結果が報告されたのである。タンパク質を構成しているのはアミノ酸だ。そのアミノ酸が細胞間を行き来し、筋肉の発達を引き起こす経路を機能調節するというのである。このことは、様々な外傷に苦しむ患者たちにアミノ酸を注射することによって傷の治りが早くなり、しかも治療期間中に萎縮してしまう筋量の減少率を抑えることができることからも、アミノ酸の効力については実証済みであり、さらにボディビルダーたちを被験者とする実験でも、ワークアウトによって傷ついた筋線維を、ワークアウト直後にタンパク質を摂取することで修復する速度が速くなり、それによって筋肉の肥大が早まるという結果が得られている。 (次のページへ) |
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