ホエイとカゼインの使い分け:カタボリズムの抑制
 アナボリズムだけをとってタンパク質をランク付けすることはできない。先程も述べたとおり、筋肉を発達させるためには、アナボリズムを高めながらカタボリズムを抑えることが必要なのだ。研究によると、アナボリック効果の高いホエイは、カタボリックを抑制する作用を持ち合わせていない。したがって、アナボリズムを高めることができても、カタボリズムを抑制することができないため、なかなか顕著な効果を得ることができないのだ。
 そこで今度はカゼイン・プロテインに注目していただきたい。カゼインは摂取してからその効果が発揮されるまでに時間がかかる。しかし、一度その効果が現われ始めると、長時間にわたって持続するのだ。カゼインの持つ効果とは、カタボリズムを抑制することである。カゼインを摂取してから120〜420分で、筋肉のカタボリズム率が高い割合で抑制されることが実験によってわかったのだ。このことから、カゼインは筋肉破壊を抑制する効果に優れており、その点に限って言えば、カゼインはホエイよりも優秀なのである。
 さて、以上の結果から、ボディビルダーたちはどのようにホエイとカゼインを利用することができるだろうか。たとえば仕事の都合で、一度30gのプロテインシェイクを飲んだら、7時間後まで再びプロテインシェイクを飲む時間がないというような場合、ホエイよりもカゼインを摂取したほうが得である。何度も言うようにカゼインはすぐに血液中のタンパク質レベルを高めることはできないが、一度その効果が現われると長時間にわたってその効力を発揮することができるのだから。
 

  一方、2〜3時間置きにプロテインシェイクを摂取できる環境にいる人なら、カゼインよりもホエイを摂取するほうが効果的であろう。
 結局のところ、ホエイもカゼインもその人の生活、目的に合わせてうまく使い分けるべきであり、同じタンパク質であっても、まったく異なったサプリメントであると認識したほうがいいだろう。
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